2014年11月26日水曜日

内政を考える ~『資源の借り入れ機能』とは ~「借り得」は存在するのか!?

久しぶりに、内政を考える記事を。。。
同盟員の方に色々と教えてもらって、触発された結果というか二番煎じといいますか。
間違っている所などあれば、指摘して頂けると嬉しいですm(_ _)m

     ◆     □     ◆

9章からの内政での変更点のひとつに。
資源の借り入れ機能、要は資源の借金ができるようになったというのがあります。
具体的にはどういうことなの?
というのが・・・市の画面を下の方に見て行くとあります。
平たくまとめると。
「借りた資源は、
利子が50%付いて給料(資源生産高)からの20%天引きでローン返済して貰うから♪」
グレーゾーンナニソレ? という、ビックリ金利なブラック仕様です(笑

という訳で。私もLet's 借金!!
借りる前がこんな感じです。
城主経験値は全然ひかないくせに、大商人ばっかり引いてきて綿が余っているので・・・
今回は綿を借金することに。
城主様の経験値には貢献しないくせに、
道に迷っている大量の大商人だけワラワラ助けてくるというのは如何なものなんですかっ!ww
ある人がボソッと言っていました。
『いっそ、大商人の身ぐるみ剥いで銅銭に(以下略』
・・・怖ろしい人もいたものですよね・・・
分かりやすいように、
現在の綿の1時間当たりの生産高1603(1556+47)ぴったりを借りてみます。
さて、返済までにどれぐらい時間がかかるか計算してみましょう。

1時間当たりの生産高をx、借り入れ資源量をyとすると。
返済資源量が1.5y。1時間当たりに返済される資源量が、0.2xとなります。
よって、返済にかかる時間は・・・

1.5y(返済総額) / 0.2x(1時間当たりの返済額)

ですね?
今回の場合は、x = yなので、

1.5y / 0.2y = 7.5。7時間半後に、めでたく完済予定ということになっております。
では、答え合わせ。
深夜2時14分、借金完了!
返済中は、上でも言っている通り綿の収入が-20%天引きされます。
市の画面を見てみると・・・
返済額は「2404
となっていますね。これは上でも説明した通り・・・借りた量に利子の50%が乗った値。
1603×1.5 = 2404.5 切り捨てて、2404ですね。
返済が完了するのは、7時間28分後の9時42分。
少し・・・計算が違う・・・のは・・・
おそらくですが、端数処理ということで今回は詳しく触れません(笑
またこの7時間半という時間は、
その後生産高が増えれば、返済に充てられる資源も増えて、時間短縮されます。

ここまでで、資源借入機能のおおまかなところは御理解いただけたでしょうか?
あとは、重大な注意事項が一つ。

資源借り入れ中は
返済が終わるまで所領の廃棄は出来ません!!!

ここをご注意くださいませ。
で・・・こういう機能が出てくると、考えたくなることが出てきますよね。

★「借り得」は存在するのか?

いきなりですが、こういう発想になるわけです(笑
IXAでは、今持っている資源を使って施設をレベルアップして、
より沢山の資源を得られるようになっていくわけです。
沢山の資源を得るためには、それだけ資源をレベルアップするための元手が必要になります。
では・・・いっそのこと、思いっきり借金して、短時間にグイグイ施設をレベルアップして。
借金の利子分よりも、時間当たり稼げるぐらい生産高を増やすことが出来たとすれば。
『借り得』になるような状況があるのではないか!?
そういう条件があるとして、
具体的に実現可能なのかを今回は計算してみようというのが本記事の主旨です。

     ◆     □     ◆

くどくどと長くなってしまったので、最初にぶっちゃけ結論を書いておきます。

▲結論▲
基本的に、最序盤(刷新後スタート後数日レベル)を過ぎれば
よっぽどのことが無い限り借りたほうが得、
という状況はあり得ないと思われます。
※文章がおかしいところが多々あったのでやや修正・・・

『借り得』な状況というのをもう少し平たく言葉にすると。個人的には、
借金してその資源を全て施設建設に充てた結果、
「建設した施設からの収入で借金の利子分まで込みでペイする期間」
が通常通りに建設するより短くなるような状況
と定義しようと思います。
この定義には議論もあるかと思いますが、以下の話はこの前提で進めます。
また、ここではある資源1は、どの他の資源1とも等価であるとして話を進めます。
綿を借りたからと言って、機織り場のみを鍛える人はいないでしょうしね!

★建設・レベルアップの償却期間とは?
上ではさらっと「ペイする」と一言で済ませていますが。
これは、建設に使った資源を、その建設した施設からの収入で埋め合わせることです。
それに必要な時間を、償却時間といいます。
例えば。
『高殿LV5』を『高殿LV6』にレベルアップして、元を取るには厳密に考えるとどれぐらいの時間が必要なのでしょうか??
ある施設Zにおいて、
A. レベルアップのための必要資源は、合計で
Za = 3168 + 2175 + 1541 + 2175 = 9059
B. 資源が完成すれば、現在よりも鉄収入が1時間当たり、
Zb = 139 - 94 = +45だけ増えます。
C. レベルアップに伴い、人口が増えるため、
Zc = 14 - 11 = 3だけ1時間当たりの糧消費が増えます。
この3つの条件から、
レベルアップに使った「9059」の資源を、1時間当たり「45 - 3 = 42」ずつ返済していく、
という構図になっているのが分かります。
必要な時間は、9059 ÷ 42 = 215.69
約216時間かかる、と。
wikiに書いてある償却時間というのは、このようにして求められています。
勝手に引用しておいてなんですが、上の表一部間違っていますね。。^^;;w 後述。
少し見方を変えて。
では、この施設Zでの時刻t=Tでの累計収支Z(T)、というのはどうなるのでしょう?
ここで言う累計収支とは、その施設にどれだけ資源を使って、どれだけ収入を得たのか
トータルでのプラスマイナスです。
建設開始時刻をt=0、建設完了時刻をt=Tzとすると、
建設が完了して収入を得られる期間は「T - Tz」となります。
Z(T) = (Zb - Zc)(T - Tz) - Za
こうなりますよね?
上で書いていた、償却時間というのはZ(t)=0となるような時刻tのことです。
さらに付け加えると、上の高殿の例ではTzなんて考慮していません。
『建設完了からスタート』でしたが、実際は建設にも時間がかかります。
本来はそこを含めるべきなのですが、
今回はややこしくならないように即完了を連打するという前提として、
建設時間は考慮しません(笑
即完了ならば、Tz = 0なので、
Z(T) = (Zb - Zc)T - Za
Z(215.69) = (45 - 3)×215.69 - 9059 ≒ 0 ですね^^

さらに、借り入れ資源で建設・レベルアップした施設がn個あったとして、それらを
Z1, Z2, …, Znとすると、
その全ての施設の時刻t=Tでの累計収支sumZ(T)は、
sumZ(T) = Z1(T) + Z2(T) + … + Zn(T)
となります。
時刻t=Tの時点での、借り入れ資源を使って建設・レベルアップした施設全ての
累計収支の総和がsumZ(T)ですね。
「建設した施設からの収入で借金の利子分まで込みでペイする期間」
というのは、sumZ(T) = +(借り入れした資源の1.5倍)
となるような期間になります。

★ALL即完了における『借り得』分岐点
計算がもっとも単純である、全施設ALL即完了をする場合について具体的に計算してみます。
ここでは、上級施設と釣り堀だけを建てることに。
即完了をする人は大抵隠し玉で一気にLV15まで上げられる層でしょうしね^^
計算、と言っても。
今回のケースでは、建設開始待ちの時間や、建設中の時間というものを
一切考慮しなくていいので、その施設の償却時間と、得られる収入量のみを考えればOKです。
以下に各施設の必要償却時間を並べます。
※2014/11/28 償却時間をまとめた表がおかしいとコメントで教えて頂き修正><;
細かくて分かり難いですが、
縦が建設前の状態、横が建設完了時の状態、を示しています。
例えば、前項で計算した「高殿LV5」が「高殿LV6」になる時の償却時間は、一番上の表の
赤い枠になっている部分の数字ですね。

例題:
「高殿LV3」→「高殿LV5」を1箇所行うだけの資源を前借りし、即完了すると、
どのような条件の時に『借り得』ラインに載るでしょうか?

やたらめったら噛み砕いて書いてみます。
上の表より、
施設を「高殿LV3」→「高殿LV5」にした場合に必要な償却時間は『129.44』時間。
また、129.44×1.5 = 194.16時間待てば、この施設建設に必要だった費用の50%、
つまり
この施設を建てるために借金した分の利子も取り返せたことになります。
時刻t=0の時、資源がすっからかんだったとして。
「高殿LV3」→「高殿LV5」にするのに必要な資源は合計で「6731」。

①時刻t=0の時に資源を合計「6731」前借りして即完、t=194.16の時、プラスマイナスゼロ。
②資源が「6731」貯まるのを待って即完、129.44時間経つとプラスマイナスゼロ。

①と②を比較して、①のほうがより儲けている計算じゃないと『借り得』にはならないのは
分かりますね?
つまり、現在の1時間当たりの資源収入が、4種資源を合計して
194.16 - 129.44 = 64.72時間以内に「6731」だけ貯める生産力があれば、待った方が得です。
60時間ちょっとかけて、木、綿、鉄、糧の資源を合計して「6731」。
( 6731÷4 ) / 64.72 = 26.0/h
これは1時間当たり、各資源の平均生産高が26ぐらいあれば満たせる数字です。
スタート直後の何も施設を建てていない状態のようなものですね(笑
これよりも生産力が高い状態では、
資源を借り入れるよりも普通に貯まるのを待つ方が得になるわけですね。
つまり、今回のケースはよっぽどでない限り『借り得』にはならないということが分かります。

文字でズラズラ書いたことを数式にすると、
X: 現在の1時間当たりの各資源の平均生産量
※糧は人口消費による分を除く。
Y: 借り入れ資源量=建設に必要な資源量
F: 借り入れた資源で建設した施設の償却必要時間
として、

X >= { (0.5F)×4X }

左辺(建設に必要な資源量)よりも、
右辺(借り入れしなかった場合、借り入れして利子を償却するために必要な時間に本来生産できる生産高)が小さい場合にのみ、『借り得』となるということですね。
これを変形すると、

X <= { Y/(2F) }

随分シンプルになりました。
即完了のみ、という条件だとここまでシンプルになるのがいいですね!

     ◆     □     ◆

上の式を変形すると、

Y >= 2XF

これは、
『借り入れした資源を全て施設建設に回すと仮定すると、
その建設する施設の合計償却必要時間が2XF以下のものを即完了するならば借り得である』
と読むことが出来ます。

最初の例で使った、私の現在の生産高
ならば
1時間当たりの平均生産高X = 1504です。
この状態で、やや糧の収入が少ないので
棚田を各LV3にできるまでの資源を前借りしようと考えたとします。(即完了♪)
「棚田新規建設→LV3」の場合のf = 25.78。
Y >= 2XF = 2×1504×25.78 = 77546
資源を合計で7.75万ほど借り切って、棚田LV3を84個
即完建設しないと、元は取れないわけです。
(棚田1つをLV3にするために必要な資源928。77546÷928 = 83.56)
ある程度内政が進んで、xが大きくなるとほぼ元を取るのが不可能になるのがお分かり頂けるかと思います。
じゃあ、Xがすごい小さい時、刷新後すぐ、とかならば頑張れば『借り得』できるのか!?

「つまり、刷新後何の施設も上げずに隠し玉で真っ先に城主LV15にして、
おもむろに大量の資源(Y)を確保して建設ラッシュをすればウハウハじゃないのか!!
所領の破棄は出来なくても新規獲得ならできるわけだし・・・」

まぁそこもうまく考えられていて、既に穴は塞がれています。
Yの上限値は、Xの30倍未満、と。
上の式をMaxまで資源を借り切る想定で、各資源MAXまで借金をしまくるとして。
1つの資源で、30Xだけ借金。
4資源でこれをして、Y = 120Xとして置き換えて、

120X >= 2XF

これでXが消えて、Fだけの式になるわけですが。

F <= 60

現在の仕様上、
償却必要時間が60時間を超える施設については、
どう頑張っても『借り得』にはなり得ません。

表を見てもらえれば分かりますが、fが60以下の施設はどれを見てもLV3やLV4まで。
資源の借金は、
高速練兵とのコンボや、長期に渡ってINできない場合が主に想定されているようですね。
追記部分でも書きましたが、まとめた量を借り入れすると返済にかかる時間が所領構築の足枷になってしんどくなってしまう場合が多そうです。
スタダをする人が借りて得をする、という状況はほぼないでしょう。

追記。
★万が一の時の釣り堀建設はアリかも・・・「釣り堀ターボ」
上の表の中では、唯一頑張れそうなのは釣り堀かもしれませんね^^
★8-3334ならば、釣り堀は4つ建てられます。これをLV1のみ建設。
占い「1」の時、2分33秒。153秒。
つまり、占い効果を抜くと155秒ぐらい・・・『2分35秒』とかになるんでしょうか。
以下では、所領取りの途中で一休みした中継地で、資源を借り入れて釣り堀を建てることで
どれぐらいプラスになり得るのかを計算してみます。

仮に、最初期にはじめの所領を取るための中継地として
★6-2513を選んだとします。
剣豪突撃で良くお世話になる場所ですね^^
★5慶次に御供一人を連れて、足軽で突撃で今期はたびたび足を運ばせてもらっています。
ここだと、釣り堀が最大6個作れます。
今回は即完了は使わないことにします。
1つ建てるのに2分35秒しかかからないので、即完了しなくてもほぼ似たようなものですしね^^
なので、Fの値をやや大きめにF = 7.5あたりに取ってみます。
釣り堀LV1は、建設に必要な資源量が「449」。
中途半端なので、Y = 450ということにしましょう(笑
釣り堀を建設する数をNとして、Y = 450N。
下の式にFとYを代入すると。

X <= { Y/(2F) } ⇔ X <= 30N

今回はN = 3個とすると、各資源で1時間当たりの生産高が90/h未満なら条件を満たします。
刷新後、スタート直後ぐらいならば十分あるかな・・・!?
釣り堀3個分を借り入れて、「木405 綿405 鉄336 糧201」を借金。
これぐらいだと、借り入れ資源30倍制限にはかからないでしょうか。
返済額は、合計で『2020』ほどになります。
あれ・・・これだめじゃね・・・
中継地なので、この★6所領は1日程度で廃棄したいとしましょう。
とすると、2020を1日で返済するためには、1時間当たり
2020 ÷ 24 = 85ぐらいずつ平均で各資源返していかないと間に合いません。
上で、”生産高が90/h未満なら条件を満たします”とか言っておいて、
どう見ても・・・

・・・
・・・・・・

というようなことになるので、難しいのですよね><w
廃棄をしない立地で、最初期の段階で釣り堀が作れる方は上手くするとちょっぴりお得かもしれませんね! そんな締め方><;;

2 件のコメント:

  1. 即完了を用いた前提となる表の数字は間違っていると思うのですが?
    Lv1つ上げた際の償却時間の計算式の説明はあってますが、Lv2つや3つ即完了で上げたら「開始Lvと終わりLv」で数値計算しなければなりません。
    (表の前提として建設時間などは一切考慮しない・得られる収入量で計算と書いてあるため)

    例題:高殿Lv3→Lv5の償却時間の計算式は
    (Lv3→Lv5の必要資源量6731)/(Lv5収入94-Lv3収入36-人口増加6)=6731/52=129.44時間
    が本来の正しいものだと思われます。

    記事で用いられたLv3→Lv5の『217.13』時間とは
    (Lv3→Lv5の必要資源量6731)/(Lv5収入94-Lv4収入60-人口増加3)=6731/31=217.13
    なぜかLv3ではなくLv4の資源収入が使われていますね。

    確認として、高殿新規建設→Lv10がどうなっているかを見た所
    必要資源量113456/(Lv10収入406-人口34)=113456/372=304.99時間
    になるはずが表では「1554.19」時間となっております。
    必要資源量113456/(Lv10収入406-Lv9収入328-人口増加5)=113456/73=1554.19時間
    と一致するため、どうやら表の計算は「終わりLv-1つ下のLv」で全て計算されているのですね

    最初に用いる数字が全く違えば以降の計算も結果も全て変わってきます。
    確認してみてください、もし自分の考えが間違っているようであればごめんなさい。
    なお、Wikiにおける償却時間は「Lv1つ上げてそのままだと何時間必要か」といったもののようです(数値間違いについては知りません)

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    1. コメントありがとうございます^^
      びっくりして確認してみたところ、とんでもないぐらいに間違っていました><
      仰っておられる通り、Excelで表を作る際に数式をずれて固定してしまっていたようで・・・資源を建設完了した時に得られる収入量が過分に小さくなっていました。御指摘頂き、本当に有難うございました。
      かなり桁の大きい間違いだったので結論がかなり変わってしまうかと思いましたが、慌てて表を修正してみたところ、正反対の結果になってしまうようなことが無いようのがせめてもの幸い(?)でした。
      今後はより一層、気を付けようと思いますm(_ _)m

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